アリコジャパンも大慌て

昨年から続く金融収縮で、不動産に多額の投資を行っていたアメリカの会社が大変なことになっています。リーマンブラザーズは結局破綻しましたが、アリコジャパンなどでよく知られる世界最大の保険会社AIGも危険という話が伝わってきました。

保険会社のAIGがなんで?と思うかも知れませんが、AIGは近年事業拡大のために、銀行が持つ住宅ローン融資債権の不履行時の信用保証をするクレジットデフォルトスワップ(CDS)事業をかなり拡大していたのです。日本でも銀行で住宅ローンを借りると保証会社をつけて、保証金を払いますが、それと同じです。そしてこの信用保証をしていた融資の相当な額が、あのサブプライムローンだったため、AIGがその不履行に対して銀行に保証しきれない状態になってしまったんです。アリコでいえば保険を売っていたら、みんないっぺんに病気になって、保険金が支払えなくなってしまったということなのです。
さすがにこの状態で、AIGを破綻させた場合、銀行も連鎖倒産に追い込まれてしまうので、結局アメリカ政府は、実質AIGを公的資金で救済することにしたんです。

アリコの保険は解約すべき?

AIGただの保険会社ではなく、アメリカのサブプライム問題のキーブロックといっていい会社なわけです。もし破綻したら、アメリカの地銀は壊滅的な状態になることは間違いありません。証券会社のリーマンであれば、投資した資金が戻ってこないだけのリスクですが、問題の質がぜんぜん違うわけです。そのためアメリカは必死で破綻を食い止めるでしょう。

ということはアリコには政府保証がついたと考えていいわけですから、今すぐに解約を考える必要はないでしょう。格付けも落ちたとはいってもAAAがAA+になったという程度です。もしアリコが最悪の事態となった場合でも、日本の場合は、保険会社は生命保険契約保護機構に出資することで、破綻した場合も保険金の9割までは保証されることになっています。これは日本で営業をしている外資系の保険会社であるアリコも同様ですから、最悪のケースでも保険がゼロになるということはありません。それでも気になるという人は保険会社の乗り換えを考えるのもいいでしょう。定期保険であれば別に乗り換えによる影響は軽微です。ただし終身保険に入っている人の場合は、解約返戻金と破綻時の9割保証を天秤にかけて、判断をしたほうがいいと思います。個人的にはあわてて動く必要はないと思います。アリコのままでも当面は大丈夫でしょう。
ただし自動車保険など損害保険は年次更新で乗り換えても料率は次の保険会社に引き継ぐことができますので、他社と比較して乗り換えてしまったほうがいいでしょう。破綻は免れても、人員削減などリストラは必ず行われますので、サービスレベルが低下する可能性があるからです。アリコと同程度の損保もたくさんありますので、次の更新でチェックしてみてください。

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