かんぽの主力商品の一つ、養老保険の内容を説明します。郵政民営化で郵便局は窓口業務を行う郵便局と、郵便事業を行う日本郵便、銀行業務を行うゆうちょ銀行、そして保険商品を扱うかんぽ生命の4社に分割されました。民営化されたとはいっても、まだ政府が株を保有していますから実質は国有です。また相変わらず資金運用は国債と財投中心なので、安全性の高いのが特徴です。これにくわえて全国津々浦々にある郵便局のネットワークが、かんぽが根強い人気を保っている理由でしょう。
養老保険は、加入時に保険期間を設定して、その期間が終了する満期まで生きていた場合は、満期金額が、期間中に死んだ場合は死亡保障が支払われます。死亡保障のある生命保険は大きく分けると、掛け捨ての定期、保険料を払い込むと、生涯死亡保障がつく終身、そして満期で保険金が支払われる養老保険の3種類があります。終身と養老を組み合わせたハイブリッドタイプもありますが、養老保険は死亡保険の中でも一番貯蓄性が高く、老後の財産形成にピッタリなのです。
かんぽの養老保険は郵便局で取り扱っています。詳細な説明資料などは、郵便局の窓口に資料もありますし、係の人に説明をしてもらうことも可能ですが、ここで簡単に紹介しておきましょう。大まかな区分や特徴がわかっていたほうが、加入の時に迷わずに済みます。
まずかんぽの養老保険は新フリープランという名前で呼ばれており、満期に支払われる金額によって通常、2倍(満期に支払われる金額が死亡保険金の1/2)、5倍(同1/5)、10倍(同1/10)があります。かんぽの養老保険は事故や感染症での死亡の場合、死亡保険金に倍額保障が支払われますが、この倍額保障分は、満期で支払われる金額になるのです。つまり通常の養老保険のほうが、貯蓄性が高く、2倍>5倍>10倍とじょじょに貯蓄性が低くなっていきます。それに応じて費用も低くなっていくので、保険料と死亡保障、貯蓄性のバランスで商品を選択しましょう。最近は定期預金の利息は雀の涙ですので、養老保険を少し持っておくのも、安全性と貯蓄性を考えるといい考えかもしれません。
なおかんぽの養老保険には特約で入院特約、つまり医療保障をつけることができますが、この特約はつけないほうがいいでしょう。医療保険は別で契約をしたほうがいいのです。養老保険で入院特約をつけてしまうと、満期以降は保障がなくなってしまうからです。満期時から医療保険に入るのは、健康状態を考えてもリスクがありますので、医療は若いうちから別というのが基本ですよ。